試験の現状について

正しくは介護支援専門員と呼ばれるケアマネージャー試験を受けるためには、最低でも5年の実務経験を積まなければいけません。
介護業界における中心核的な役割を担う重要な職種であるため、キャリアアップを目的とする人の最終目的にもなっているようです。介護保険制度がスタートした当初は、その制度を早く確立させるという狙いもあり比較的簡単だったのですが、近年の合格者は年々減少しているのが現状です。
スタート直後の年は合格率が40%を越えていましたが、近年は約15%程度に留まっているようです。合格者が減った理由ははっきりしていませんが、一番有力とされているのが人数調整だと考えられています。想定よりも人数を増やしすぎてしまったために、合格ラインを上げているというわけです。現に、合格者が50万人以上に達しているにも拘わらず、実際に介護現場でケアプラン作りなどの仕事に関わっている人は約14万人に留まっているようです。要するに、年々高難度化しているのがケアマネージャー試験の現状ですが、更に厳しくなることが確実視されています。
現在は、介護系施設で10年以上の実務経験を積んでいれば無条件で受験資格を得られますが、今後は医療系資格が必要不可欠になるかのしれません。国家資格化すべきという話も議論の場に持ち上がっているほどです。いずれにしても、ケアマネージャーを目指す人にとって大変な時代となることは間違いありませんが、待遇が更に強化されることもまた事実のようです。介護業界で確固たる地位を得たい人にとって、魅力的な資格であり続けることでしょう。